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「暑い………」 快斗は家のソファーで伸びていた。 「快斗!!!寝たらダメだよ!!!」 「……仕方がねーだろ………暑いんだから……」 「そんな暑い、暑いばっかり言わないでよ!!!」 青子は快斗の家でちょこちょこ動き回っていた。 それは今快斗の母がいなく、青子が来て色々やっているのである。 その姿を眺めているのは極上だった。 エプロンを付けながら家の中を動きまわる。 快斗にとっては最高の状態だった。 「……だったら海にいかな?」 「あー!?海だ!!ふざけるなよ!!誰が海なんていくかよ!!」 「そんな怒らなくていいじゃん……」 「わかってんだろ、青子は………オレの大嫌いな魚がいることを!!!!」 「知ってるよ。」 「…………」 「だから行くの!!!魚を克服するために!!!」 「イヤだ!!!」 拗ねて後ろを向いてしまった。 青子はどうしたら快斗は行ってくれるか考えた。 「青子………青い綺麗な海……見たいな〜♪」 そんなことを言いながら快斗の方を見た。 反応ナシ………。 「いいよ!!!青子一人で行くモン!!!」 青子も拗ねて立ち上がり快斗の傍から離れていった。 「バーロ、一人でいって何処が楽しんだよ………?」 「楽しいモン!!海辺で色々な人が話けてくれるから。“一緒に遊ばない?”とか」 その言葉を聞き頭がカチンっときた。 「それ………いつの話だ?」 「いつって………蘭ちゃんや新一くんと一緒に行ったとき」 (こ、こいつ……ナンパされていること気付いてねーーー!?) ガクッと頭を下げる。 「だから平気だよ!!」 「いや……オレも行くよ、青子」 「ホント?」 「ああいいぜ?」 「やったーー!!!!丁度ね、新しい水着かったところなのvvv」 (アブねぇー・・・・) 心の底から想った。 ××××××× そして待望の海。 夏の暑さを忘れさせるぐらいの輝きをもっていた。 海辺で遊ぶ家族連れ。 恋人同士で遊びに来るもの達もいた。 ビーチバレーや色々やっていた。 「わぁーー綺麗だねvv快斗!!!」 「ああそうだな・・でも・・青子の方がもっとイイけどな?」 隣にいる青子にニヤッと笑っていった。 「え・・・ええ!!」 青子は顔を手で押さえて後ろをむいた。 快斗は青子に自分の着ていた服を着せた。 「え・・?なんで着るの・・?」 「本当は・・その姿誰にも見せたくないからさぁ〜♪」 「か、快斗!?」 青子は快斗の身体をポカポカ叩いた。 よっぽど恥ずかしかったのだろう・・・。 「アハハ、海もイイもんだな?」 「う・・・良くないよ・・・」 顔を埋めたまま答える。 そんな青子の頭を優しく撫でる。 ふわふわで柔らな髪の毛・・・・。 甘い香りがする。 オレの大好きな香り・・・。 「可愛いvv青子vv」 「快斗〜〜なんか今日変だよ!!」 (かもな・・・今日は少し・・・) 思わず口元がにやける。 それを押さえる。 青子は快斗から離れ、海の方に歩き始めた。 「海に来たら泳がないとねvv」 「・・・泳ぐのかよ・・・オレは・・・」 「行こう?」 青子は快斗の腕を掴んで連れていく。 そして青子は快斗に思いっ切り水をかけた。 「うあぁ!!青子冷めてぇーよ」 「快斗もかけてみないよ!!!」 そう言われ快斗も青子に水をかける。 「うわぁ、快斗!!水の量多いよ!!」 「かけてみろって言ったのは青子だぜ?」 青子は水をかけら後ろの方まで下がっていく。 どんどん深くなる。 そして脚を石に引っかけて転ける。 「わぁ!!」 「あ、バカ!?」 そのまま水の中に・・・・・。 手首を掴んでいたが・・・青子は石に躓き脚を痛めた。 「うう・・」 「大丈夫か・・?なんか腫れてるな・・・」 転けた所の脚を触って問いかける。 青子は平気な顔をしながら笑っていった。 「へ、平気だよ!!!」 青子は笑顔で快斗に言う。 バレバレの嘘・・・・。 「青子・・・おめぇー・・・また嘘つきやがって・・」 「う、嘘なんてついてないもん!!!」 その言葉にニヤッと笑って転んだ部分を触った。 「うぅぅ・・・!!!」 「バレバレだってーの。ほら、おぶっているから」 「いいもん!!」 「あのな・・・」 青子はどうしても背中に掴まろうとしない・・・・。 快斗は青子を無理矢理抱きかかえて海から連れ出した。 「きゃっ!!快斗!!!イヤ、離してよ!!!」 「オメェーが素直に言わないからだろ?」 快斗は青子を「お姫様だっこ」のようになっていた。 青子は嫌がるが快斗は降ろそうとはしなかった。 降ろすわけもない。 そして、砂浜まできて青子をそっと降ろす。 その時には静かになっていた。 快斗も座り込み青子の顔をのぞき込んだ。 いきなり顔を覗きこまれるのでビックリした。 「な、なによーー!!いきなり・・・」 「いや、お祭り好きな青子には辛いかな〜って想ってさ。」 「別に・・・」 本当はもっと沢山遊んで快斗の思い出を作りたかった。 此が青子の本音・・・・。 淋しいそうな表情で今でも泣きそうな顔・・。 快斗は少し溜息をついてから青子のおでこにデコピン・・・。 「いった・・・なにするのよーーー!!!」 「そんな顔すんなよ、青子?」 「だって・・・・」 頬にそっと手を伸ばして撫でてやる。 大きな手が自分の頬包み込んでくれている。 「まだ、今日が終わったワケじゃないんだし、楽しくやろうぜ?」 「青子は・・・どうすればいいの?」 子供のように甘えて聞いてくる。 (そーこなきゃ!!!) 内心かなり嬉しくなった。 「オレに任せろって!!!!」 「へぇ・・?」 ポカーンっとした顔で快斗を見つめる。 快斗は青子に色々なことをし始めた。 ジュースを買ってきたり、珍しい貝殻を持ってきてくれたらしてくれた。 青子はなんでもしてくれる快斗に笑顔ではなく涙が溢れてきた。 「な、なんだよいきなり!?」 泣き出した青子に慌てる快斗。 青子は快斗に抱きついた。 「だって・・・快斗・・・・優しんだもん・・・」 「・・・青子だからな・・・」 「快斗・・・」 そんなころにはもう日が暮れていた。 「青子・・・良い場所見つけたんだ。いかねー?オレがおぶってやるから」 「う、うん・・・」 快斗は青子を背中に背負い歩いてある場所についた。 「わぁー凄い綺麗な夕日vv」 「だろ?青子が喜ぶと想ってっさ♪」 もう海に日が沈みかけていた・・・・。 「青子・・・知ってるか・・・ここの伝説?」 「伝説・・・?」 「ああ、この夕日をバックにして口付けを交わせば永遠に幸せになれるんだぜ?」 「何処で・・・こんなこと・・・?」 「それは・・・あとで・・だな・・」 快斗は青子の頬に手を触れて唇を近づけた。 そっと交わす口付けは・・甘く・・・優しかった。 それはまるで映画のワンシーンのようだった。 唇を離すと青子は快斗に抱きついた。 「あ、青子!?」 「快斗、大好きvv本当にありがとうvv」 「そんなことねぇーよ・・。お礼なんてな・・。でも・・青子」 「え、なーに?」 「なるべくさぁ・・そのカッコは・・・オレだけの前にしてくれない?」 「・・・そんことしたら、海で泳げないでしょ!」 「オレとさえ一緒にいてくれればいいんだー♪たとえ友達とかでもなvv」 笑顔で笑っていった。 「快斗!!」 <了> |
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青子ちゃんがめちゃめちゃ可愛い〜vv 快斗の魚嫌いを治そうと一生懸命な所や、ナンパされても気づいてないトコとか、 もちろん水着姿も可愛かったんでしょうね〜。 思わず快斗が浮かれちゃうくらい(笑) あと、甲斐甲斐しく青子ちゃんの世話をしている快斗も素敵でした〜。 青子ちゃんって意外に甘えたりしないと思うので、思う存分甘やかせて 快斗も嬉しかったんじゃないかな〜と思いました。 梢さん、すてきな暑中見舞いをどうもありがとうございました! |
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