赤い糸の先は誰?




「おい、青子から離れろ!!青子はオレんのだって言ってんだろ?!」
目の前にいる白いスーツに身を包んだ男に向かって、快斗は怒鳴りつけた。
「君に勝手に決められては困ります。
 彼女は私だけの青い天使。君こそその汚い手を放しなさい。」
涼しげな顔で言い返す彼、怪盗キッドに、快斗の怒りのボルテージは際限なく上昇していく。
「んな寒ぃコト言ってんなよ!!ってか、今時怪盗紳士なんて流行んねーぞ!
 何だよ、その格好は!!」
「私の高尚な思想は君には理解できないようですね。」
「はぁ?単に目立ちたがり屋のタラシなだけだろーが!!」





蚊帳の外に放っておかれて進行していく喧嘩に、青子の口から深い溜め息が零れ落ちた。
この2人が顔を合わせればいつも喧嘩になるから、もう慣れてしまったと言えばそうだけれど、
こんな事に慣れたくはなかった。
ましてや、今日は特別な日なのに。
段々とムカムカしてきた青子は喧嘩を止めさせるべく大声で叫んだ。
「もうっ、2人ともケンカしないでよ!今日は青子の誕生日なのに!!」
そのまま2人を拒絶するようにくるっと後ろを向いてしまった青子に、
快斗とキッドはようやく喧嘩をやめた。
怒っているはずの青子の華奢な背中がやけに寂しそうに見えるのは、
自分だけの思い違いではないはずだ。
己の所業を振り返って後悔した快斗とキッドは、視線を交わして一時の休戦協定を結んだ。
「悪かったよ。」
「申し訳ありませんでした。」
2人は謝罪を口にしながら、それぞれ青子の片手を取って彼女の横に回りこんだ。





「「青子、誕生日おめでとう。」」





結局2人して美味しい事に(笑)





青子は両頬に口付けられて、顔に熱が集まるのを感じた。
手で隠したいけれど、未だに腕を押さえられている為にそれもできない。
うつむいて羞恥に耐えている青子が可愛らしくて、
それを見守る快斗とキッドの口元も自然と綻んだ。
「今日は2人でたっぶり祝ってやるよ。」
桜色に染まった耳元にイタズラっぽく囁いた快斗の言葉には、
青子からバカという小さな声が返ってきたのだった。




ほむらさんのサイトでフリーになっていたので頂いてきちゃいました♪
めちゃめちゃ可愛い青子ちゃんに、快斗とキッドが赤い糸の争奪戦!
私もぜひ参加したいですが、2人が参加させてくれないかな(笑)
おまけのイラストもラブラブで素敵ですv
つい小話なんて書いてしまったので、イラストのイメージを壊してないか心配だったりしますが、
ほむらさん、素晴らしいイラストをどうもありがとうございました!



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